空き家が増える理由の一つに相続問題があります。
相続に関する問題とは?
相続問題.1
核家族化の進展により「親は親の家に、子は子の家に」という構図が当たり前になり、親が亡くなる頃には、子は既に自分の家を持っているケースが多く、相続したとしても住むわけではない。かといって思い入れのある家なので、すぐに解体したいとも思えない。
相続問題.2
相続で親族間にトラブルが発生して「争族」になってしまう。相続人のうち誰が継ぐかについては、相続人間で話し合われますが、不動産は数人で割って所有するのが難しい資産で、これが「争族」になってしまうことが少なくありません。
【ポイント】相続が発生する前に誰がどの資産を相続するか? 相続しないか? 親族間でよく話し合うことです。
相続の発生前に価格査定
相続する前に実家の値段を調べておくことで、相続の発生後に売ったほうがいいのか、相続放棄をしたほうがいいのかがわかってきます。
相続の流れ
相続の発生(被相続人の死亡)から10ヶ月以内に相続税の申告・納付まで手続きをしなければいけません。
相続開始
1.被相続人の死亡(相続開始)
2.死亡届の提出 遺言書の確認
3.相続人の調査・確定
4.相続財産の洗い出し
5.相続財産の承認
6.準確定申告
7.遺産分割協議
8.相続登記・各種名義変更
9.相続税の申告
相続登記
特に不動産に関しては、相続人が決定したら相続登記を行わなければなりません。
この相続登記の手続きを行っていなかったため、いざ売却するとなった時に慌てる事態になりかねません。一般的には司法書士に依頼することとなりますが、まれに建物の登記がなされていないケースもあります。この場合の建物の表題登記ついては、土地家屋調査士に依頼することになります。